呼吸器外科について

特徴と強み

Features & Strengths.

呼吸器外科、6科連携で支える高度医療

愛知医科大学には外科学講座の中に6つの診療科(消化器外科、心臓外科、血管外科、乳腺内分泌外科、腎移植外科、呼吸器外科)があり、呼吸器外科はその一員として、外科全体と連携しながら診療を行っています。

2026年現在、当講座は教授1名、准教授1名、助教3名(呼吸器外科専門医計4名)という体制で、新たに入局を予定している研修医も複数名控えており、今後さらに活気ある診療・教育体制へと発展していくことが期待されます。

01低侵襲手術

「呼吸器外科」では、原発性肺癌、気胸、胸腺腫などの縦隔腫瘍、他臓器がんから転移した肺腫瘍、膿胸や真菌症などの感染症、その他の特殊疾患に対する外科治療を行っています。

近年は、患者さんの負担を減らすための低侵襲手術が中心となっており、全国的にも胸腔鏡やロボットを用いた手術が増加している中、当科でも胸腔鏡下手術(単孔式を含む)、ロボット支援下手術、剣状突起下アプローチ手術などを積極的に導入しています。

小さな傷1か所から行うユニポートVATS、高精細な視野と多関節器具を活かしたダビンチXiシステムによるロボット支援下手術、見た目と疼痛軽減に配慮した剣状突起下アプローチなど、多様なアプローチの中から患者さんごとに最適な方法を選択できることが大きな強みです。

02経験豊富な専門医とバランスのよいチーム

当科には、長年にわたり胸腺腫瘍をはじめとする縦隔疾患の外科診療を牽引してきた医師や、ロボット支援下手術の導入と実践を支えてきた医師が在籍し、豊富な臨床経験を背景に高度な手術にも対応してきました。

こうした蓄積の上に、現在は教授・准教授・助教からなるコンパクトで機動力の高いチームが、互いの専門性を活かしながら一人ひとりの患者さんに最善の治療を提供する体制を整えています。

専門性の高い呼吸器外科医が全国的に不足している中で、複数の専門医と若手医師が協働し、難度の高い症例にもチームで取り組める環境は、当講座の大きな強みといえます。

03安全で迅速な医療提供と他科連携

「癌です」と告知された患者さんの不安を少しでも早く軽減できるよう、当科では手術待機期間が概ね2~4週間程度になるよう配慮しつつ、1週間あたり最大7件の予定手術を組める体制をとり、これに加えて緊急手術にも対応可能としています。

手術適応や術式選択については、呼吸器外科チーム内での検討に加え、呼吸器内科や放射線科など関連診療科とも定期的にカンファレンスを行い、多職種が連携して最適な治療方針を決定しています(多職種連携チーム(Multi-disciplinary Team: MDT))。がん薬物療法の急速な進歩にもついていけるよう、MDTでの議論を通して周術期の化学免疫療法を含む集学的治療にも積極的に取り組んでいます。

こうしたチーム医療と柔軟な手術枠の運用により、安全性と迅速性を両立した医療提供を心がけている点も、当講座の大きな特色です。