呼吸器外科について

理念

Pilosophy

教授あいさつ

教授・部長
福井 高幸

愛知医科大学外科学講座(呼吸器外科)の福井高幸です。
呼吸器外科は心臓と食道を除いた胸腔内の臓器(肺、縦隔、気管・気管支、胸膜、横隔膜、胸壁)の外科治療を担っており、2003年4月の開設以来、地域の皆さまの診療に取り組んできました。

私は呼吸器外科医として、手術・サイエンス・ハートの3つを重視してきました。
中でも、思いやりと情熱(ハート)を軸に、診療・研究・教育に向き合い、患者さんだけでなく一緒に働くスタッフや呼吸器外科を志す若手医師にも誠実に接することを心がけています。「ここで治療を受けたい」「ここでトレーニングを積みたい」と思っていただける呼吸器外科でありたいと願っています。

初めて外科外来を受診される患者さんは、大きな不安を抱えておられます。

私たちはその不安に寄り添い、できるだけ早く心配を和らげられるよう丁寧な説明と診療を行います。 肺癌をはじめとする胸部悪性腫瘍に対する外科治療の目的は「完全切除と疾患の根治」であり、そのために必要であれば技術的に難度の高い手術にも腕を磨いて挑むことが外科医の責務と考えています。

当科では、胸腔鏡下手術(VATS、単孔式VATS、剣状突起下アプローチVATS)やロボット支援下手術など、低侵襲手術を積極的に導入しています。

ただし、患者さんにとっての低侵襲とは傷の小ささだけではなく、手術時間や出血量も含めた総合的な負担の軽減であり、スムーズで安全な手術を行うことが重要です。私たちは自らの技術を常に見つめ直しながら、時に複雑で大きな手術にもチームで取り組んでいます。

こうした取り組みのもと、それぞれの患者さんに最適な外科治療を多職種チームで検討し提供する体制を整えており、2025年は年間手術件数が約310件にまで増加しています。今後も患者さんのために新しい技術や知見を柔軟に取り入れ、ハートとアート、サイエンスを大切にしながら、「機に臨み変に応ずる」ことのできる呼吸器外科チームとして発展していきたいと考えています。